#3で、「アルペジオをリズム・パターンの提示ではなくリズムの提示で使っている」…と書きました。
リズム・パターンを提示している伴奏というのは、たとえば『ソロ・ギターのしらべ』1作目の「スタンド・バイ・ミー」のような、伴奏が一定のパターンをずっと弾いているような形で、この場合はパターンを崩すと多少違和感が出ます。でも、私の場合アルペジオはリズムを“示す”(=8ビート、16ビートなどを示す)だけ…として扱っているところが大きいので、メロディと伴奏が合わさって、毎拍打つ…などになっていればOKとすることが多いです(すなわち、伴奏だけ取り出すと歯抜けのようになっていても、あまり気にしません)。
ただし、アルペジオがパターンになっているものは、ある程度パターンを維持するようにしています。たとえば『ソロ・ギターのしらべ 官能のスタンダード篇』の「スカボロー・フェア」では、イントロ4〜5小節目のAm(11,13)〜Amadd9 のパターンが曲中にも出てきますが、これを壊さないように、どちらかというとメロディを伸ばす事を犠牲にしても、パターンを保っています([A]4小節目など)。
▲スカボロー・フェア
また、『ソロ・ギターのしらべ スタジオジブリ作品集』の「風の谷のナウシカ~オープニング」でも、ハーモニクスで終わるアルペジオ・パターンを維持して弾いていきますが、[A]2小節目などはパターンの最終音が欠けています(残念なところ)。
PR