作曲家/ソロ・アコースティック・ギタリスト、南澤大介のブログです。
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南澤大介(みなみざわだいすけ):1966年12月3日生。プラネタリウム番組のサウンドトラック制作などを中心に活動中。CD付き楽譜集「ソロ・ギターのしらべ」シリーズ(2010年現在累計35万部)などの著作もあり。

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今回も、金曜日に発売開始したダウンロード楽譜『天空の城ラピュタBGM集 1』『同 2』から、「ゴンドアの思い出#3」と「失意のパズー」です。



「失意のパズー」
1月12日のお昼にアレンジしてから、すぐその夕方に録音。メロディがだいたい4弦2フレット〜1弦5フレットあたりで弾けることから、Amキー・3カポにしています。冒頭のコードで鳴っている音は5度+9度+3度+7度。9度と3度の間隔が狭い(半音)ので、そのどちらかが開放弦で弾けないと、ギターでの再現は難しくなります。ここでは丁度Amキーにしたことで、9度を2弦開放で弾くことができました。運指的には若干やっかいですが、曲の冒頭ですのでしっかり準備できるかと。ちなみに、再現が困難な場合は、5度を1度に変えたりすることもあります。


「ゴンドアの思い出#3」
そもそも、こういうシーケンス・フレーズ(しかもコードの並行移動)中心の曲は、ソロ・ギターには向かないのですが、前の2曲(#1、#2)がアレンジ出来たので、せっかくだから…と、ちょっと試してみました。音を切りながら(スタッカート)弾いていくのは、難易度的にはかなり高め。右手がツライのですが、そうしないとオリジナルの雰囲気が出ないので、やむをえず。

音の動きがあるとはいえ、基本フォームの並行移動で作る方がオリジナルに似るので、必然的に一番下がる[B]冒頭で開放弦が出てくるようなプレイ・キーを選択。ほんとうは、出番の一番多いCmadd9で開放を使える方が、押弦する左手は少し楽なのですが、そうするとCmadd9より下がるコードはすべてフォームの形が変わるので、断念しました。Cmキーだと、さいわい最後のコード(D7(9,#11))のベース音で開放弦が使えたので、少しだけ楽。
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