曲の中で、同じ音を中心とするマイナーとメジャー(これらを同主調といいます)の行き来がある場合、A・AmやD・Dm、E・Emなど、マイナーを中心としてキーを選ぶと、弾きやすくなります(メジャーを中心にしてG・GmとかC・Cmとすると、マイナー時にセーハが多用され、ちょっと難しくなるので)。
オリジナルのイントロのような多くの音が重ねられたコードとその平行移動は、ギターでの簡単な再現が難しいです。ここでは構成音を省略して4音ずつにし、ハーモニクスでアレンジ。8小節目が7フレット・ハーモニクスになるようなプレイ・キー(=Dm)を選びました。結果、カポ無しの状態でオリジナルより全音高くなってしまったので、全弦のチューニングを全音下げ、Dmを弾けば実際にはCmが鳴るようにしてあります。7フレット・ハーモニクスだと開放弦で鳴らす事ができ、そうすれば音を伸ばしたまま次のフレーズ(低音弦アルペジオ)に行けるのです。それと、[A]以降の弾きやすさも考慮して、Dmにしています(Cmキーだと、ちょっと弾きづらいので)。
[A]〜[B]は、オリジナルではおおよそ8分音符で伴奏が刻まれますが、私の場合はアルペジオをリズム・パターンの提示ではなくリズムの提示で使っているため(いずれ詳しく書きますね)、[A]ではメロディと合わさってはじめて8分刻みに、[B]では4分で刻むようにしています。
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