オリジナル・キーはAメジャーです。曲の中心部分である[A]メロが(まずは自分にとって)弾きやすいキー、ということで、プレイ・キー(演奏上のキー)をGメジャーにしました。ですので、カポタストを2フレットに付ける事で、実際に鳴っている音をAメジャーにしています。Gメジャー・キーだと、[A]のメロディは4弦開放~1弦3fで弾けるので、そこそこ丁度良いのです。
▲制作当時のコード・メモ。まず最初にこれを書いてから、楽譜を書く事が多いです。これを見ても、最初からGメジャー・キーで考えていた事が解ります。
[A]8小節目などの、合いの手のハーモニクスは、ちょうどナチュラル・ハーモニクスで弾けるフレーズだったことと、コードがDのため伴奏が開放弦で弾けるので、入れてみました。難易度的にはちょっと難しくなっているので、解説に書いたように実音で弾いてもいいですし、ただのアルペジオにしてしまってもよいでしょう。
[A2]や[A3]を[A]のリピートで表記しなかったのは、歌詞の違いなどによるメロディの細かな違いを再現したかったためです。これは、楽譜の尺が限られている『ソロ・ギターのしらべ』ではなかなか出来ないことです。
(つづく)
※ カポタストで移調している曲は、実際に鳴っている音と楽譜上に表記されている音に違いがありますが、煩雑になるのを防ぐため、この「アレンジについて」では特に断りがない限り、曲の解説文などと同様に音の高さをプレイ・キーで表記してあります。
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