作曲家/ソロ・アコースティック・ギタリスト、南澤大介のブログです。
| Admin | Write |
カレンダー
05 2017/06 07
S M T W T F S
1 2
12 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
バーコード
カウンター
アクセス解析
プロフィール


南澤大介(みなみざわだいすけ):1966年12月3日生。プラネタリウム番組のサウンドトラック制作などを中心に活動中。CD付き楽譜集「ソロ・ギターのしらべ」シリーズ(2010年現在累計35万部)などの著作もあり。

webshopmail
eventtwitter
|YouTube (1)(2)(3)
twitter
アーカイブ
 ちょうど今日のクリニックでお客さんから質問があったこともあり、ウィリアム・アッカーマンのことをちょっと。

 ウィリアム・アッカーマン(現在の表記はウィル・アッカーマン)は、ドイツ生まれのギタリスト。ピアニストのジョージ・ウィンストンで有名なウィンダム・ヒル・レコードの設立者である。高校生だった私はラジオで「壁と風」(アルバム『Childhood and Memory』収録)を聴いて魅了され、ウィルの音楽をきっかけにマイケル・ヘッジスやアレックス・デ・グラッシ(いずれも当時ウィンダム・ヒルからデビューしたギタリストだった)を知り、そうこうして大学時代には所謂ソロ・ギター・スタイルにどっぷりハマって行くのである。ちなみに、生まれて初めて買ったLPレコードはウィルの『It Takes A Year』だった。

 というわけで、個人的に思い入れが強いのは2nd『It Takes A Year』、3rd『Childhood and Memory』、4th『Passage』、5th『Past Light』あたりなのだが、Amazonで見ると初期のアルバムは軒並み高値が付いているので、オススメとしてベスト盤『ベスト・オブ・ウィル・アッカーマン』も上げておく(ちょうどジャケットも顔写真だし)。このベスト盤には初期の代表曲「ブリックレイヤー家の美しい娘」「プロセッショナル(行列聖歌)」「アンの詩」「無垢の心と誘惑の影」なども収録。大学生の頃、どれもよく弾いたなぁ。「アンの詩」は同じサークルの女の子にフルートを手伝ってもらったり(ベスト盤と『Passage』のヴァージョンには入っていませんが、『Childhood and Memory』ヴァージョンにはフルートが入っていたのです)。





 そして、お客さんの質問は「Remedios」(アルバム『Passage』収録)をコピーしたいとのこと。ウィルはオープン・チューニングで作曲しており、オフィシャル・サイトにはチューニングを掲載したページもあるのだが、肝心の「Remedios」のチューニングが無かった(ちなみにこのページではチューニングが、カポをした状態での音名で表記されているのでご注意を)。

 手持ちの資料をいろいろ調べてみたところ、かつて私がやっていたギタリスツというギター同好会の会報第7号(1986年7月発行)にウィルとヘッジスのチューニングリストが掲載されていた(といっても、若き日の私がまとめたものなのだが)。せっかくなので「Remedios」を含む、上記のオフィシャル・サイトに掲載されていない曲のチューニングを、下に記しておく。Fさん、参考になれば幸いです。

3rd『Childhood and Memory』

「The Velvet Gentleman」 F#-B-D-F#-A-E (3capo)

4th『Passage』

「Remedios」 D-A-D-F-A-C (2capo)
「Pacific I」 C-G-C-G-A-E
「Passage」 C-G-C-G-A-E (2capo)

5th『Past Light』

「Garden」 E-B-E-G-B-D
「Three Observations of One Ocean」 D-A-E-F#-A-D
「Pacific II」 A-E-C#-E-B-E (2capo)
「Rain to River」 D-A-D-F#-A-C# (5capo)
「Night Slip」 G-B-D-E-A-D (4capo)

v.a.『A Winter's Solstice』

「New England Morning」 D-G-B-G-B-D (4capo)

 耳コピしたものもあるので、絶対正しいかどうかは不明。また、全弦が半音単位でずれている可能性もあり(カポの位置も同様)。逆に言えば、たとえば「Velvet Gentleman」で5、6弦を上げたくない場合、E-A-C-E-G-Dの5capoで演奏することも可能…ということだ(下げた弦がデロデロになるかもしれないが)。

 さらに参考までに、現在入手可能なウィルの楽譜を上げておく。いずれも洋書だが、楽譜(TAB譜付き)を読む分にはまったく支障無し。意外と過激なオープン・チューニング(「アンの詩」なんて6弦をGまで上げるし。全弦半音下げにしたとしてもF#…)に覚悟しつつ、機会が有ればぜひチャレンジを。





『The Will Ackerman Collection』
  アンの詩 ★
  ブリックレイヤー家の美しい娘 ★
  クライミング・イン・ジオメトリー ★
  月に向かって(『Conferring With The Moon』収録)
  無垢の心と誘惑の影 ★
  リージョン・オブ・クラウド ★
  パッセージ(『Passage』収録)
  プロセッショナル ★
  シェラズ・ピクチャーズ(『Sound of Wind Driven Rain』収録)
  シアトル ★
  シェイプ・オブ・ザ・ランド(『Conferring With The Moon』収録)
  ロースト・ビーフ・レストランの誘惑 ★
  タウンシェンド・シャッフル(『It Takes A Year』収録)
  そして、訪れ ★

『Windham Hill Guitar Sampler』
この楽譜はウィルをはじめ、アレックス・デ・グラッシほかウィンダム・ヒル・ギタリストの曲が収録されている(残念ながらヘッジスは無い)。ウィルの曲は以下の通り(すべて『The Will Ackerman Collection』にも収録されている)。
  アンの詩 ★
  ブリックレイヤー家の美しい娘 ★
  プロセッショナル ★
  リージョン・オブ・クラウド ★
  シアトル ★

★はCD『ベスト・オブ・ウィル・アッカーマン』収録曲。
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする
≪ Back  │HOME│  Next ≫

[677] [674] [673] [672] [671] [670] [669] [668] [667] [666] [665]