作曲家/ソロ・アコースティック・ギタリスト、南澤大介のブログです。
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南澤大介(みなみざわだいすけ):1966年12月3日生。プラネタリウム番組のサウンドトラック制作などを中心に活動中。CD付き楽譜集「ソロ・ギターのしらべ」シリーズ(2010年現在累計35万部)などの著作もあり。

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※ このインタビュー記事は1989年9月、アコースティック・ギター同好会「GUITARISTS」の会報のために南澤が取材・執筆したものです(ブログ掲載にあたり、多少改稿しています)。





■マイケル・ヘッジス来日!(GUIATRISTS 会報 vol.44/1989.9 より)

 1989年8月、待望のマイケル・ヘッジスが4回目(だったかな?)の来日を果たしました。その時、GUITARISTSメンバーでもある、タカミネギター・寺崎さんの代理でマイケルにギターを渡す事になり、1時間ほどですがインタビューできました。といっても目の前の彼のプレイに圧倒されっばなしで、用意していった質問の半分もできませんでしたが…。

 インタビューは彼の宿泊先である東京プリンスホテルの一室で行われました。私・南澤と、通訳としてGUITARISTSメンバーのIさん、そしてポニーキャニオンSさんの3人で彼の部屋にいくと、ほどほどの長さの髪になったマイケルが、相変わらずの暖かい笑顔で僕達を迎えてくれました。

 彼はまず、持っていったタカミネのギターで「Ragmuffin」を弾いたあと、新曲の「Ritual Dance」「Taproot Suite」を弾いてくれました。「Ritual Dance (tuning : DADGCC)」は「Silent Anticipations」的な曲で、イントロのハーモニクスとボディ・ヒットに続いて、Cのユニゾンにチューニングされた1、2弦でメロディをとりながら4~6弦でベース(コード)を弾くというアップテンポのナンバー。

 「Taproot Suite (tuning : DADEAB)」は3曲から成る組曲で、コンサートの資料では個々にタイトル(「Naked Stalk」「Jealous Tunnel」「About Face」)がついていました。まず「Naked Stalk」は「Two Days Old」「Baby Toes」などのようなスローでどんよりしたナンバー。「Jealous Tunnel」で一転してアップテンポになり、「About Face」でスコットランドかどこかの民謡(行進曲というのか…)風になります。オモチャのロボットのようにカタカタと弾く姿が印象的でした。

 では続いてQ&Aです。

GUITARISTS(以下G):あなたがヴォーカル曲でよく使うCGDGGGというチューニング(例:「Ready or Not」「Follow Through」「Love Bizarre」)はどうやって作ったのですか?
マイケル(以下M):うーん、こういうふうに(といって「Ready or Not」を弾きながら)同じ音を違う弦で弾くと、音は一緒なんだけど“sound(音色)”が敵妙に違うよね。そういう効果を出したかったんだ。……(途中で)昔の曲なんで忘れちゃったな……。【※1】

G:あなたは大学でクラシック・ギターも学んでいますが、今のあなたのプレイにおいて具体的に役に立っていますか?
M:とっても役立ってるよ。筋肉のトレーニングにもなったし。クラシックの右手っていうのは、自由でしかも余裕をもって使えるよね。……習い始めて最初の3日は、椅子の座りかたやギターの構えかたとかを教わった。多くのギタリストはギターを手でしっかり持って抱えこんじゃうけど、クラシック・ギターのフォームはそんなことはないからとってもいいし、手がより自由になる。しかも、僕の場合は座っても立っても同じ位置にギターがくるんで、弾きやすいよ。

G:ウィンダム・ヒル以外のミュージシャンと共演したことはありますか?
M:デビッド・クロスビー【※2】、ボビー・マクファーリン【※3】、リチャード・トンプソン、ピエール・ベンスーザン、レオ・コッケ…。

G:タック&パティ【※4】についてどう思いますか?
M:タックは素晴らしいギタリストだね。君たちは見たことある? …バーで一緒にプレイしたこともあるんだよ。

G:お互いに影響し合ってるんですか?
M:そうだね。それに僕達は方言が同じだから(出身が同じオクラホマ)。

【※1】マイケルは本当に「Ready Or Not」を忘れているみたいで、ついに最後まで弾けませんでした。そういうものだ。
【※2】1941年ロサンゼルス生れ。学生の頃からビートルズやフォーク・ソングを歌い、1964年フォーク・ロック・グループ「バーズ」を結成。その後グラハム・ナッシュらと「CSN&Y(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)」として第一線で活躍。80年代に入りドラッグに蝕まれるが、89年アルバム『オー・イエス・アイ・キャン』で奇跡のカムバックを遂げる。
【※3】1950年ニューヨーク生れ。当初はピアニストとしてデビュー、ピアノの弾き語りを経たのちジョージ・ベンソンやグローバー・ワシントンJrらと共演。幅広い声域、器楽的な唱法を駆使した独特のスタイルを持つ。ヘッジスの歌の先生でもあり、『Watching My Life Go By』にも参加している。
【※4】白人ギタリストのタック・アンドレスと黒人ヴォーカルのパティ・キャスカート(夫婦)によるデュオ・グループ。ジャズをベースにゴスペル、ポップスなど様々な要素を含んだ彼ら独特の音楽を作り出しており、タッピングも用いるタックのギター・プレイは、マイケルに通じる迫力がある。

(後編に続く)
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