楽曲のほうは
先日アレンジ終了の後、田中さんの希望によりセリフ(私が英語でしゃべってます)を重ね、無事完パケ。その後ジャケットデザイン〜CD製作を経て、すべての作業が無事終了。宅急便で発送する。
田中さんが
ブログで書いて下さっているとおり、彼女との出会いは『暗闇の囁き』という演劇だった。その後、
別のお芝居のサウンドトラックCDのジャケットを描いて頂いたこともある。
ちなみに『暗闇の囁き』は、ミステリ作家綾辻行人さんの小説を舞台化したもので、これが縁で後に私は綾辻さん原作のテレビゲームの音楽を手がけることになり、それが或る意味では引き金になって、会社員を辞め音楽一本で生計を立てる道に足を踏み出した。今にして思えば、人生の転機になった作品だったかもしれない。
下の写真は、その『暗闇の囁き』サウンドトラック・カセットのジャケット。当時はまだ自宅でCDを焼くなんて夢の夢で、カセットテープが主流だった。ジャケットデザインは自分でやっている(新書版館シリーズ装丁へのオマージュです)のだが、たしかphotoshopにはまだレイヤー機能が無く、macのメモリも8Mとか16Mの時代(大昔だ!)。制作途中のデータを別名で保存して安全策をとっていた。で、今開いてみたらデータの軽いこと。当時は重くて重くて作業が進まなかった記憶があるのだが。
書いている内に思い出してきたが、当時は写真画質のプリンタもまだ普及していなかった(ウン十万円の“低価格機”がようやく出だした頃)。では印刷はどうしたか…というと、サイズを緻密に設定してプリントショップでポジプリントし、知り合いの写真屋さんで写真に焼いてもらっていた。…今では考えられないような、複雑な手順なのである。
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