作曲家/ソロ・アコースティック・ギタリスト、南澤大介のブログです。
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南澤大介(みなみざわだいすけ):1966年12月3日生。プラネタリウム番組のサウンドトラック制作などを中心に活動中。CD付き楽譜集「ソロ・ギターのしらべ」シリーズ(2010年現在累計35万部)などの著作もあり。

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 静岡パルコ店さんギターセミナーでの質問コーナーにて、時間の都合で解答しきれなかった分をここでお答えします(質問の文章は、簡略化してある場合があります)。駆け足気味のご返答ですが、ご容赦下さい。さらに深くお尋ねになりたい事がありましたら、掲示板に書き込んで下さいませ。



【Q】 原曲から(ソロ・ギター・)アレンジする際、どのような手順で作りますか(Yさん・35歳)

【A】 セミナー中にも少しお話ししましたが、まず「どういう雰囲気にアレンジするか」…たとえばアルペジオなのかストロークなのか、といった大まかな雰囲気をイメージしつつ、(運指上の)キーを決めていきます。自分が弾きやすいのはGキー、Cキー(マイナーならEmキー、Amキー)なので、それらが第一候補です。その後、全体を通して無理なところがあれば、別のキーで再度試します。あるいは、「ここはこのキーだと上手く行く」といった部分があれば、それを優先させることもあります。さらに、開放弦を効果的に使えるかどうかも重要で、コード・チェンジ時に音が切れないようにするために、つなぎの部分に開放弦を使うことも多いです(『ファイナルファンタジー・ソロ・ギター・コレクションズ』「Melodies of Life」[B]5小節目Bbmaj7の最後の音・4弦開放D音など)。そのため、たとえば複数のキーでスムーズに弾けるならば、そういうポイントで開放弦が使えるほうを選ぶこともあります。


【Q】 普段からの練習とライヴの時に気をつけていることがあれば教えて下さい(Aさん・18歳)

【A】 丁寧に弾くこと。イキオイで弾けた感じになっても、そこで満足しない(というか、突き詰める)ことでしょうか。


【Q】 左手小指が上手く押さえられず、いつも外してしまう。(以下、別の質問)次の弦に移動するとき、前の音をはじいてしまう(Aさん・43歳)

【A】 問題点がはっきりされているようですので、その部分を強化する練習を反復するとよいでしょう(小指を中心としたフィンガリングのエクササイズとか)。あるいは、実際の曲の中で、そのミスする部分(とその前後)をゆっくりゆっくり、くりかえして練習してみましょう。左手指の押さえる角度、離す角度がちょうど良いかどうか、いろいろ変えて試してみるのもよいかと思います。


【Q】 理論などを勉強せずに、タブ譜だけ見てやっていますが、将来的にはどういうことを勉強していけば良いですか?(Iさん・17歳)

【A】 演奏だけを趣味として行うのであれば、セミナーでもお話ししましたがタブ譜だけ読めれば十分です。でも、自分で編曲したり、作曲したりするのであれば、五線譜が読める方がよいでしょう。また、コードの理論など、いわゆる「音楽理論」も、解っている方ができることが増えます。というわけで、個人的にはまず耳コピしつつ五線譜が書けるようになること、そして自分が好きだと思う曲のコードなどを分析(アナライズ)して、「何故好きだと感じるのか」を追求していくとよいと思います。
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