ひきつづき「恥ずかしがり屋の僕はやぎ座。」の作業。アコースティック・ピアノ(愛用のSynthogy社Ivory)を加えた後、エレキギターの録音。サウンドトラックの制作作業の場合、特にバッキングのエレキギターなどはほとんど打ち込み(MIDI)で済ませている。これはフレーズを端正にできるのと、テンポや構成の変更に簡単に対応できるからで、たいていMOTU MackFive1プリセットの、軽いエレキをエディットしたもの…意図しない音色変化を減らすため、スプリット・ポイント(すなわち使う波形)を減らして、エフェクトをオフにしたもの…か、ULTIMATE SOUND BANK社のPlugsound 2やSONIC REALITY社のAmerican HeartlandやVintage TimetravelerをMachFive1でドライブしたものを使うことが多い。それに、後からNATIVE INSTRUMENTS社のソフトウェア・エフェクターGuitar Rig 2を掛けるのである。
とはいえ、今回のように逆に多少荒くても「手弾き感」が欲しい場合は、やっぱり本物のエレキを生で弾くほうが楽だったりするので、とっとこ録音。フレーズや弾き方を考えながら何度も録音していき、最終的に良きところを繋いでいくのだが、作りながら弾いていくため、最初の頃に録音したものは(イメージが変わってしまうため)たいてい使えないのである。今回だと、フレーズの弾きやすさの問題から6弦をF#にして何テイクか録音するも、結局使わず(とほほ)。まぁ、1発でOKテイクが録れればいいのだが、そんな腕は無い。
バッキングを録り終えた後、一カ所だけ作ったギター・ソロ部分を録音。これはあとで逆回転にするので、録っては逆回転にして聴き、フレーズを直してはまた録り…という作業。そんな手間もまた楽しからずや、なのである。
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